人馬一体、「壁」に挑む…桑名・多度神社で伝統の神事

かるの

2009年05月10日 09:16


 人馬一体となり土壁を駆け上がる上げ馬神事(4日、三重県桑名市で)=稲垣政則撮影

 三重県桑名市の多度大社で4日、若者が馬に乗って高さ約2メートルの土壁を越える「上げ馬神事」が行われ、人馬一体となった勇壮な祭りに、約9万人の観衆から拍手と歓声がわき上がった。

 神事は約700年前の南北朝時代に始まり、土壁を越えられた回数で作物の豊凶を占う。16歳から19歳の若者6人が 陣笠 ( じんがさ ) 、 裃 ( かみしも ) 姿で登場し、約150メートルの馬場を駆け抜けた。この日は、1人2回ずつ合わせて12回挑み、土壁を越えたのは4回だった。

 本祭の5日は、若者が花笠の武者姿で、午後2時頃から土壁上りに挑戦する。

[ 2009年5月5日 (読売新聞)

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