放たれる火矢、燃えるたいまつ…望楼の芝焼き
芝生に燃え広がり、闇に浮かぶ炎=近藤誠撮影
和歌山県串本町潮岬で30日、春を呼ぶ火祭り「望楼の芝焼き」が行われ、約10ヘクタールの芝生広場に浮かびあがった炎の舞に、観光客ら約6000人が歓声を上げた。
芝の害虫を駆除し新芽の成長を促す目的で昼間に行っていたが、1997年から夜に開催。午後6時前、県立串本古座高校の弓道部員が火矢を放ち、和太鼓が鳴り響く中、町観光協会員ら20人がたいまつで枯れ芝に火をつけた。火は瞬く間に広がり、約40分で芝生を焼き尽くした。
[ 2010年1月30日 (読売新聞)
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