食べれば「坂の上の雲」…秋山真之の煎り豆発売

かるの

2010年11月12日 21:17


 秋山真之にふんした観光ボランティアの前で、煎られた「真之まめ」(松山市大街道のえひめイズムで)

 小説「坂の上の雲」の主人公・秋山真之が好物だった 煎 ( い ) り豆を、松山市大街道の県産品店「えひめイズム」が「真之まめ」として復活させ、6日、一般販売した。

 7日も販売される。

 真之は「はじき豆」と呼ばれる煎ったソラマメを好んで食べたといい、来月からNHKドラマの第2部が放送されるのに合わせ、坂の上の雲ブームを盛り上げようと企画された。

 県産の材料で復活させようと、同市・中島の婦人会「宇和間・姫やっこ」と協力し、中島産のソラマメを使用。当時と同じほうろくの皿で煎る製法で、豆を入れる袋も県名産の伊予がすりを手縫いで作るなど随所にこだわった。

 100グラム入り950円で各日30個を用意し、店内では煎りたての豆を試食できる。訪れた観光客からは「香ばしくておいしい」「素朴で懐かしい味」と好評で、「宇和間・姫やっこ」の脇坂千恵美さん(53)は
 「真之も好んだ本物の味を食べて、当時の気分に浸ってほしい」
とPRしていた。


[ 2010年11月7日 (読売新聞)

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