米詩人ホイットマンの文書3000点、国立公文書館で発見

かるの

2011年04月30日 14:17



[ワシントン12日ロイター]
 米国立公文書館でこのほど、南北戦争時代を生き詩集「草の葉」などで知られる19世紀の米詩人ウォルト・ホイットマンが書いた手紙や書類約3000点が見つかった。当局者が12日明らかにした。

 この日は奇しくも1861年4月12日の南北戦争開戦から150年となる日。今回見つかった書類はホイットマンが薄給の司法長官事務員として勤務していたころのもので、内容は南北戦争の際に分離独立したアメリカ連合国のジェファーソン・デイビス元大統領の訴追から、詩人ヘンリー・ワーズワース・ロングフェローによる著作権をめぐる申し立てまで多岐にわたる。

 書類を鑑定したネブラスカ大学のケネス・プライス教授は
 「ホイットマンは、南北戦争を終え国の再建を目指す政府の取り組みの中核に近いところにいた。ホイットマンがある事柄についていつ考えをめぐらせていたのか、今や日にちを特定できる」
と述べた。

ただ、教授は見つかった書類の大部分について、ホイットマン自身の考えを実際にまとめたものなのか、それとも記録係として単純に別の書類の写しを作っただけなのかは分からないとしている。



[ 2011年4月13日 (ロイター)

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