二条城でウエディング=ドレスは和装素材が条件-
世界遺産・
二条城で結婚式はいかが-。
京都市はこのほど、二条城でウエディング事業を始めると発表した。和文化の魅力を体感してもらおうと、新婦は原則十二単(ひとえ)などの和装とし、琴の演奏や茶席も採り入れる。日本風の挙式「和婚」ブームに乗り、二条城をPRしたい考えだ。
会場は敷地内の庭園「清流園」と茶室「香雲亭」。参列者の前で誓いを立てる「人前式」スタイルとし、式のみ行う。和装が原則だが、ウエディングドレスでもちりめんなどの和装素材を使用していれば大丈夫だ。運営は民間業者に委託し、費用は一組60万円。今年度は6月下旬から先着30組に限り、申し込みを受け付ける。式は10月下旬以降になるという。
二条城は1603年に徳川家康が京の宿泊所として建設、大政奉還(1867年)の舞台にもなった。
ただ、カップルの反応はさまざま。北海道から二条城を訪れていた女性(27)は「和婚に興味ある」と声を弾ませたが、相手の男性(29)は「文化財で挙式するのは…」とやや慎重姿勢。別の男性(26)は「落ち着いた雰囲気」と好意的だったが、女性(25)は「やっぱり洋風でやりたい…」と本音をのぞかせた。
京都では、
清水寺や
上賀茂神社といった世界遺産でも結婚式ができる。漫画の総合博物館「
京都国際マンガミュージアム」での挙式も検討している京都市の門川大作市長は
「『京都で結婚式』というブームを巻き起こしたい」
と意気込んでいる。
[ 2009年5月4日[時事通信社]
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