琵琶湖上の国宝神社の屋根に穴、台風倒木か

かるの

2009年10月17日 21:17

 穴が開いた都久夫須麻神社本殿の屋根=読売ヘリから上田尚紀撮影

 琵琶湖に浮かぶ 竹生 ( ちくぶ ) 島(滋賀県長浜市)の国宝・ 都久夫須麻 ( つくぶすま ) 神社本殿の屋根3か所に直径約40~60センチの穴が開いていることが分かった。

 9日、滋賀県長浜市教委が発表した。台風18号による倒木が原因とみられる。

 市教委文化財保護センターによると、9日午前10時頃、生嶋厳雄宮司からの連絡で判明。壊れたのは本殿裏側の檜皮葺きの屋根の北東側で、ほぼ縦一列に穴が開き、ひさしも幅約2メートルにわたって破損していた。

 本殿裏の斜面上部には木が茂っており、本堂近くに直径約50センチ、高さ約15メートルの倒木が転がっていた。

 同神社は今後、市教委などを通じ文化庁に棄損届を提出。当面は板で穴をふさぐなど応急処置でしのぐという。


[ 2009年10月9日(読売新聞)

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