伊達政宗から18代目の当主 新茶初摘みに挑戦
藩政時代から続く「桃生茶」の初摘みを体験する伊達家18代目当主の伊達泰宗さん(左)=宮城県石巻市桃生町の「鹿島茶園」で2010年5月20日、石川忠雄撮影
仙台藩祖、伊達政宗から数えて18代目当主の伊達泰宗(やすむね)さん(51)が20日、藩政時代から「北限の茶所」として茶の栽培が奨励された宮城県石巻市桃生(ものう)町の茶畑で、新茶の初摘みに挑戦した。
北上川からの朝霧が茶の栽培に適しているとされる桃生地区。歴代藩主に新茶が献上された歴史があり、地元有志が「伊達家当主に体験してもらおう」と企画した。
新芽を手にした伊達さんは
「政宗公が都の文化を東北の地に根付かせ、今も続いているのは素晴らしい」
と先祖の先見性に感心しきり。一方の政宗は、子孫が実際に茶摘みで汗を流すとまでは思わなかったに違いない。【石川忠雄】
[ 2010年5月20日 (毎日新聞)
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