現役80年の電車、最後の運行 島根・出雲の「デハニ50形」

かるの

2009年04月04日 21:17



  運行を終えた一畑電車の現役最古級電車「デハニ50形」=29日午後、松江市

 島根県出雲市の一畑電車が所有する現役最古級電車「デハニ50形」が29日、引退を迎え、多くの鉄道ファンからの「ご苦労さま」の掛け声とともに約80年間の運行を終えた。

 レトロ電車として愛されてきたが、老朽化が進み廃止が決まった。この日は乗客50人を乗せた最終電車が午後1時50分松江しんじ湖温泉駅を後にし、出雲大社前駅へ。一目見ようと訪れた家族連れらがフェンス越しに手を振った。

[ 2009年3月29日 (共同通信)


今月末で引退「デハニ50形」、80年間ありがとう

 松江市と島根県出雲市を結ぶ一畑電車の一部木製車両「デハニ50形」が、今月末で80年間の現役を引退することになり、21日、最後の特別運行が始まった。

 1928年製と29年製の2両。オレンジに白のラインが入った車体で、扉や窓枠などが木製。宍道湖畔をのんびりと行く姿が「癒やされる」と人気を集めたが、修理部品の調達が難しくなって勇退が決まった。

 この日、電車は「ありがとう そして さようなら」と書いたヘッドマークを掲げ、午前10時55分、電鉄出雲市駅を出発。約70人が松江しんじ湖温泉駅(松江市)まで約1時間の旅を楽しんだ。特別運行はこの日と22、28、29日の4日間。神戸市東灘区の無職竹之下亨さん(65)は
 「木の感じが懐かしい。昔の市電を思い出す」
と話していた。

[ 2009年3月21日 (読売新聞)

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