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文化財の居宅で豪華料理提供
松江藩を代表するたたら製鉄師、絲原家の居宅(島根県奥出雲町)で27日、藩主に振る舞っていた「おもてなし料理」を再現した食事会が開かれる。広島市内から1泊2日のツアーもある。
居宅は国の有形登録文化財。普段は非公開の客間「煙霞屋(えんかおく)」で、コイの糸造りやジネンジョの酢の物、仁多米など同町産の食材を中心にした御膳が、江戸時代から同家に伝わる朱塗りの器で供される。
食後には、藤舎流囃子(はやし)方の藤舎呂英(とうしゃろえい)氏の鼓や、地元神楽団による神楽が演じられる。
広島市からのツアーは26日発。同町の鬼の舌震(したぶるい)や稲田神社など名所を巡り、温泉施設に宿泊する。
ツアーは3万5千円、食事会だけは1万円。絲原家や奥出雲観光協会でつくる実行委員会の主催。実行委=電話0852(33)7434。
居宅は国の有形登録文化財。普段は非公開の客間「煙霞屋(えんかおく)」で、コイの糸造りやジネンジョの酢の物、仁多米など同町産の食材を中心にした御膳が、江戸時代から同家に伝わる朱塗りの器で供される。
食後には、藤舎流囃子(はやし)方の藤舎呂英(とうしゃろえい)氏の鼓や、地元神楽団による神楽が演じられる。
広島市からのツアーは26日発。同町の鬼の舌震(したぶるい)や稲田神社など名所を巡り、温泉施設に宿泊する。
ツアーは3万5千円、食事会だけは1万円。絲原家や奥出雲観光協会でつくる実行委員会の主催。実行委=電話0852(33)7434。
中国新聞
2012年10月27日 Posted by かるの at 14:17 │Comments(0) │食文化
伝統野菜「木田ちそ」収穫始まる 梅干し、ジュースに
福井県福井市木田地区の伝統野菜「木田ちそ」の収穫が22日始まった。住宅街の中の畑に鮮やかな紫色のじゅうたんが広がり、農家の人たちが刈り取りに精を出した。23日に初競りがあり、7月中ごろまで出荷される。
木田ちそは赤ジソの一種で、葉がちりめん状にちぢれているのが特徴。同地区で明治時代から作られている。現在は地元農家でつくる「木田ちそ出荷組合」が約1ヘクタールの畑で生産している。梅干し作りやふりかけに使われるほか、ジュースにしてもおいしいという。
同市春日3丁目の中井正治さん(76)は午前5時ごろから、自宅隣の畑で妻みよ子さん(70)と作業を始めた。さわやかな香りが漂う中、60センチほどに育ったシソを鎌で刈り取った。120キロほどを収穫し同じ長さに切りそろえ水洗いした後、手際よく袋詰めした。
中井さんは「今年は春の生育期に天気が良く、適度に雨も降り質の良いシソができた。近年、作付面積は減っているが、木田ちその知名度は上がっている。元気な間は守っていきたい」と話していた。
(2012年6月22日福井新聞)
木田ちそは赤ジソの一種で、葉がちりめん状にちぢれているのが特徴。同地区で明治時代から作られている。現在は地元農家でつくる「木田ちそ出荷組合」が約1ヘクタールの畑で生産している。梅干し作りやふりかけに使われるほか、ジュースにしてもおいしいという。
同市春日3丁目の中井正治さん(76)は午前5時ごろから、自宅隣の畑で妻みよ子さん(70)と作業を始めた。さわやかな香りが漂う中、60センチほどに育ったシソを鎌で刈り取った。120キロほどを収穫し同じ長さに切りそろえ水洗いした後、手際よく袋詰めした。
中井さんは「今年は春の生育期に天気が良く、適度に雨も降り質の良いシソができた。近年、作付面積は減っているが、木田ちその知名度は上がっている。元気な間は守っていきたい」と話していた。
(2012年6月22日福井新聞)
2012年06月30日 Posted by かるの at 08:16 │Comments(0) │食文化
奈良の古代グルメ「蘇」とは
東京・日本橋の百貨店「三越」の向いに、奈良県の情報発信施設「奈良まほろば館」がある。鹿と大仏をかけあわせたような姿でなにかと話題をふりまいたキャラクター「せんとくん」も健在で、入り口でせんとくんの像が出迎えてくれる。
飛鳥・奈良時代の「日本最初のチーズ」
まほろば館では観光情報や文化講座などを提供するとともに、奈良の物産(せんとくんグッズも)を販売している。飛鳥、奈良時代の古都にふさわしく、古代のご当地グルメな食べ物もあった。
それは「蘇」である。牛や山羊の乳だけを加熱して、手間暇かけて10分の1に濃縮したものだ。飛鳥・奈良時代にはじめてつくられ、日本最初のチーズなどとも言われるそうだ。当時は大変貴重な高級品で、貴族の宴席などで供され、薬効も期待されたという。
現代には、この蘇を再現するところがいくつかあり、まほろば館では、奈良県葛城市のラッテたかまつが製造する「古代の蘇」(50グラム1050円:要冷蔵)を販売していた。
甘みのないミルクキャラメルのよう
奈良の吉野杉でつくられたという木箱のなかには、四角い茶色の固まりが鎮座している。原材料は生乳100%。見たところは、キャラメルやクッキー菓子のようだ。口にすると、ねっとりとしつつ、全粒粉のクッキーのようなザラリとした感触が残る。薄味のチーズのようであり、甘みのないミルクキャラメルやミルクジャムのようでもある。
濃厚な味に慣れている現代人の舌には、プリミティブで物足りなくも思えるが、まだ甘味を濃縮できなかった古代人は、蘇に含まれる乳の甘みを非常に喜んだらしいという。
そうしたエピソードを知って、いにしえの宴席に思いをはせたりすれば、舌の上の「味」以上の味わいと感慨が深まるかもしれない。蘇はそんな歴史グルメな一品である。
(2012年5月16日- J-CAST)