沖縄本島沖に海底遺跡?=「壁」や「階段状構造物」-
沖縄県与那国島の「海底遺跡」調査をしている木村政昭・琉球大名誉教授(海洋地質学)の調査チームは27日までに、沖縄本島中部沖の海底でも、壁などの人工的な構造物とみられるものを発見した。学会誌で既に発表しており、何らかの原因で水没した古代の「城郭」の可能性もあるとみて調べている。
調査チームはダイバーらの情報を基に、沖縄県北谷町の沖合約300メートル付近を探査。水深約20メートルの海底を水中ロボットなどで調べたところ、数段になっている階段ピラミッド状の岩(幅約60メートル、高さ約15メートル)や、カメの形をした巨石があり、巨石の下には石棺のように内部が空洞の石が見つかった。
階段ピラミッド状の岩の成分となっているサンゴ石灰岩は約2400年前、「石棺」の内部に敷いてあったサンゴ片は約1800年前のものと推定されるという。
付近には高さ約10メートルの壁のような岩が見つかっており、調査チームは祭殿や王墓と、それを囲む城郭ではないかとみて調査を進めている。
2~3世紀の日本列島には、立派な城柵などを持った邪馬台国があり、その所在地は北部九州とも畿内大和ともいわれる。海を隔てやや離れるものの、木村名誉教授は
「当時の沖縄に城郭があってもおかしくはない。今後も海底遺跡の調査を進めたい」
と話している。
沖縄本島沖に海底遺跡?「壁」など発見

沖縄本島沖に海底遺跡?「壁」など発見【時事通信社】
沖縄本島中部の沖合で見つかった「壁」。写真左はダイバーが「壁」の外側に立ち、内側を見ている。写真右は高さ約10メートルの「壁」の外側部分(木村政昭琉球大名誉教授提供)。水没した古代の「城郭」の可能性も
[ 2009年6月27日
調査チームはダイバーらの情報を基に、沖縄県北谷町の沖合約300メートル付近を探査。水深約20メートルの海底を水中ロボットなどで調べたところ、数段になっている階段ピラミッド状の岩(幅約60メートル、高さ約15メートル)や、カメの形をした巨石があり、巨石の下には石棺のように内部が空洞の石が見つかった。
階段ピラミッド状の岩の成分となっているサンゴ石灰岩は約2400年前、「石棺」の内部に敷いてあったサンゴ片は約1800年前のものと推定されるという。
付近には高さ約10メートルの壁のような岩が見つかっており、調査チームは祭殿や王墓と、それを囲む城郭ではないかとみて調査を進めている。
2~3世紀の日本列島には、立派な城柵などを持った邪馬台国があり、その所在地は北部九州とも畿内大和ともいわれる。海を隔てやや離れるものの、木村名誉教授は
「当時の沖縄に城郭があってもおかしくはない。今後も海底遺跡の調査を進めたい」
と話している。
[ 2009年6月27日[時事通信社]
沖縄本島沖に海底遺跡?「壁」など発見

沖縄本島沖に海底遺跡?「壁」など発見【時事通信社】
沖縄本島中部の沖合で見つかった「壁」。写真左はダイバーが「壁」の外側に立ち、内側を見ている。写真右は高さ約10メートルの「壁」の外側部分(木村政昭琉球大名誉教授提供)。水没した古代の「城郭」の可能性も
[ 2009年6月27日