淀君奉納の反橋、54年ぶり改修し渡り初め
反橋の渡り初めを行う神職ら=川崎公太撮影

54年ぶりに全面架け替えされた住吉大社(大阪市住吉区)の 反橋 ( そりはし ) で6日、渡り初めの式が行われた。
豊臣秀吉の側室・淀君の奉納と伝えられ、「太鼓橋」の愛称で知られる。2011年に住吉大神の御鎮座から1800年を迎えるのを記念して改修された。
この日、完成を祝う神事の後、真弓常忠宮司(86)や、 御神霊 ( おみたま ) を運ぶ神職らが、高さ3・6メートルと大きく反り返った橋をゆっくりと渡り、公募で選ばれた3世代にわたる家族5組30人も礼服姿で続いた。
朱塗りの欄干が水面に映る様子に、参拝客もうっとり。大阪市住之江区の会社員中川義幸さん(36)は
「橋が輝いているよう。毎月の参拝が楽しみになった」
と話していた。
[ 2009年12月6日(読売新聞)