土器にイノシシの線刻画 千葉、縄文時代の貝塚で
イノシシの顔とみられる線刻画が描かれた縄文土器。牙(矢印)や、上の左側などに交差した線で体毛が表されている=8日、千葉県市川市

千葉県市川市の権現原貝塚で1985年に出土した縄文土器に、イノシシの顔とみられる線刻画が描かれていたことが8日、市川考古博物館の分析で分かった。同博物館によると、取っ手などにイノシシがかたどられた土器の発見例はあるが、とがった道具で線を直接刻んでイノシシを描いた例はほとんどない。線刻画は縦約12センチ、横約35センチの大きさで、約4千年前の土器の側面に描かれていた。
[ 2011年2月8日 (共同通信)