藤田嗣治の小作品37点発見、連作と類似テーマ
パリで活躍した画家、藤田嗣治(1886~1968)の小画面の作品群37点が見つかったと、30日、神奈川県箱根町のポーラ美術館が発表した。
晩年の連作「小さな職人たち」の前段階の作とみられる。同館は近く正式に収蔵し、他の新収蔵作品とともに、来年1月15日まで開催中の「レオナール・フジタ」展に、9月6日から追加出品する。
新発見の37点は1956年秋~58年夏の制作。一辺10~30センチ程度の厚紙に、油彩で子供などを描き、裏側に板をはりつけている。藤田は直後の時期、職人姿の子供たちを板に描いた連作「小さな職人たち」を制作し、アトリエの壁に飾っていたが、37点の一部はテーマ的に類似するという。
[ 2011年8月31日 (読売新聞)