乾燥・異物除去・洗浄…被災資料、遠野で修復
岩手県遠野市の「遠野文化研究センター」のスタッフが、東日本大震災の津波被害に遭った近隣自治体から持ち込まれた資料などの修復作業を続けている。
同センターは震災前、地元の文化研究機関として4月に発足予定だったが、震災を受け、修復などを手がける。現在取り組むのは、隣接する同県大槌町の図書館にあった郷土資料や町議会資料など800冊以上。「沿岸の被災地はまだ文化財の復旧にまで手が回らない地域も多い。遠野市に出来る支援をしたい」とスタッフの川合正裕さん(30)。海水を浴びた冊子を乾燥させ、異物を取り除いたり、洗浄したりと丁寧な作業が続く。
[ 2011年9月30日 (読売新聞)