大伽藍の「鬼板」修復開始
棟木の両端にある渦型の「ひれ」の上に乗って、鬼板の「経の巻」を取り外す作業=南砺市井波

南砺・瑞泉寺 建造期など調査へ
南砺市の井波別院瑞泉寺で27日、木造大伽藍の屋根の「鬼板」が取り外され、修復作業が始まった。地上約30メートルの高さでの手作業。明治の大火後の建造期や100キロ近い部材の移動技法など不明な部分が多く、部材の腐食度や関連史料などから調べるという。
鬼板の修復は昨年末からの本堂大規模改修工事の一環。木造では国内最大級とされる本堂は明治12(1879)年の大火後の建築だが、仮御堂や太子堂など建築物以外、鬼板などの建造期は不明という。
現在の本堂大屋根は銅板ぶきで、約4千平方メートル。頂上部分を貫く棟木の両端にある鬼板は、瓦屋根では鬼瓦に相当する棟飾り。独特の形の丸太「経の巻」(直径50センチ、長さ1・7メートル)3本を乗せるなどして「獅子(し・し)口」と呼ばれる。
経の巻は、素材がアスナロで1本70キロ以上。地上10階建ての高さまで組まれた足場に4、5人の技師らが上がり、木口からの雨の吸入などを防ぐ銅板をはがしながら解体、鋼鉄製の足場にかけたロープで引き上げるなどして取り外した。
来年秋の落慶法要に向け、腐食部分の修復などを来年8月ごろまでに終える計画。地上で組み立て直したものを今年9月下旬に一般公開するという。
問い合わせは、瑞泉寺(0763・82・0004)。
2012年06月28日 朝日新聞
2012年07月07日 Posted byかるの at 14:14 │Comments(0) │文化財保護
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