<キトラ古墳>壁画の実物大陶板模型製作へ 文化庁
壁画のはぎ取りが先月終了した特別史跡・キトラ古墳(奈良県明日香村、7世紀末~8世紀初め)について、文化庁が極彩色壁画の実物大の陶板模型を来年度製作する方針が20日、明らかになった。10年の平城遷都1300年祭に合わせて公開されるとみられ、石室内の様子が体験できそうだ。
壁画はカビや細菌などの影響による傷みが激しく、04年8月から4年3カ月かけて石室から朱雀などの四神や天文図などをはぎ取った。近くの高松塚古墳(明日香村)の国宝壁画は模写が作製されたが、キトラ古墳は作製されていなかった。このため両古墳壁画の保存活用を話し合う文化庁の検討会では、模写や複製の早期製作を求める声が上がっていた。
2008年12月20日 (毎日新聞)