「伝馬船」50年ぶり復元へ、船大工が記憶頼りに…福島
復元に向けて、「伝馬船」造りを進める船大工の佐藤謙二さん(福島県いわき市で)

木造和船の製作技術や操法を後世に伝えようと、福島県いわき市で木造小型和船「 伝馬船 ( てんません ) 」の復元プロジェクトが進んでいる。
同市の船大工佐藤謙二さん(80)が製造を手掛け、3月に完成する予定だ。
伝馬船は、陸と大型船の往来に使われてきた小舟。同市沿岸は、砂浜や磯が多いため大型船の入港が難しく、漁にも主に伝馬船が使われてきた。
しかし、1960年代に入ると、木造の伝馬船は役割を終えて徐々に姿を消し、同市周辺で現在でも木造和船を製作できる船大工は佐藤さんだけとなった。
同市の海洋科学館「アクアマリンふくしま」の安部義孝館長が、
「このままでは貴重な技術が失われてしまう」
と危機感を抱き、地元の海にまつわる民俗の保護・継承に取り組む市民団体「豊間海友会」などに小型の伝馬船復元を呼びかけ、佐藤さんも約50年ぶりの木造和船製作を快諾。昨年11月から作業が始まった。
[ 2009年1月26日 (読売新聞)
2009年01月29日 Posted byかるの at 21:25 │Comments(2) │文化財保護
この記事へのコメント
こういった貴重な技術を、残してほしいですね^^
Posted by 大工天
at 2009年01月29日 22:32

☆大工天さんへ
返事が遅くなり申し訳ありません。余りアクセスが多くないので見落としてました。
和船の再現に取り組んでいた近藤友一郎氏も亡くなられました。
船大工の技術も今や模型でしか発揮する場がないというのが現状です。
甲板の合わせ技などは建築にも応用できそうですので、再現だけでなく、色々な異業種との組み合わせで新たな技術が見たいですね。
返事が遅くなり申し訳ありません。余りアクセスが多くないので見落としてました。
和船の再現に取り組んでいた近藤友一郎氏も亡くなられました。
船大工の技術も今や模型でしか発揮する場がないというのが現状です。
甲板の合わせ技などは建築にも応用できそうですので、再現だけでなく、色々な異業種との組み合わせで新たな技術が見たいですね。
Posted by かるの
at 2009年02月01日 13:50
