国の重文・越中すげ笠守れ…伝承コーディネーター任命へ
国の重要無形民俗文化財に先月指定された富山県高岡市の「越中福岡の 菅笠 ( すげがさ ) 製作技術保存会」は11日、同市内で総会を開き、菅笠の伝承を目的に、需要開拓などを進める「伝承コーディネーター」を置くことを決めた。
伝承コーディネーターは、1人設置され、保存会に未加入の農家の加入促進や菅笠の需要開拓、スゲ草を栽培するスゲ田の調査などを行う。
このほか、菅笠製作技術を習得しようとする人の研修費用の一部助成なども行うことも決めた。
総会では、会員ら約40人を前に、保存会の木村昭二会長が
「6か月前に保存会を設立したばかりなのに重要無形文化財になり、映画『おくりびと』の滝田洋二郎監督とともに福岡の自慢の一つになった。衰えつつある菅笠産業が続くよう努力していきたい」
とあいさつした。
[ 2009年4月13日 (読売新聞)