よろいかぶと姿で火縄銃を号発、国宝松本城本丸で砲術演武
長野県の松本城を背に、迫力ある砲術演武を披露する「松本城鉄砲隊」の射手=山村翠撮影

長野県松本市の国宝松本城の本丸庭園で4日、「第1回松本藩御家流砲術演武」が行われた。
松本城は鉄砲戦を想定して築かれ、射撃練習場があったといわれる。
観客の安全や国宝を守るため、本丸庭園で射撃が行われるのはまれで、今回は特別に、火縄銃の技術を伝承するため企画された。
射手の「松本城鉄砲隊」の男女13人は、よろいかぶとに身を包んで、150年ほど前に作られた約1メートルの火縄銃を手に登場。隊長の号令で、約30メートル離れた的に向かってひざ撃ちや一斉撃ちなどを披露すると、庭園に銃声が響き渡り、観客から歓声が上がった。
[ 2009年5月5日 (読売新聞)