<祇園祭>幕開け、八坂神社では「お千度の儀」 京都
お千度の儀で、八坂神社に参拝する長刀鉾の稚児(中央)ら=京都市東山区で2009年7月1日、望月亮一撮影
京の夏を彩る祇園祭が1日、幕を開けた。京都市の八坂神社では「お千度の儀」があり、山鉾(やまほこ)巡行(17日)の先頭・長刀鉾(なぎなたぼこ)に乗る稚児らが祭りの無事を祈った。
午前10時、白塗りの化粧に朱色のはかま姿の稚児、今西優太朗君(9)が補佐役の禿(かむろ)、宮下凌太朗(りょうたろう)君(10)と深田直貴君(9)、長刀鉾町関係者らを従えて本殿を3周。今西君は落ち着いた表情で手を合わせていた。
また、各山鉾町の町会所ではこの日、祭事の申し合わせをする「吉符(きっぷ)入り」が始まった。祇園祭の山鉾行事は今秋、ユネスコの無形文化遺産への登録が決まる見通し。クライマックスの山鉾巡行に向け、徐々にムードが高まっていく。【野宮珠里】
[ 2009年7月1日 (毎日新聞)