<戸畑祇園大山笠>動く「光のピラミッド」…北九州市戸畑
激しい雨の中、光の競演を敢行した戸畑祇園大山笠=北九州市戸畑区で2009年7月25日午後7時43分、上入来尚撮影

200年以上の伝統を誇る国指定重要無形民俗文化財「戸畑祇園大山笠」は25日、北九州市戸畑区役所周辺で競演会があった。309個の提灯(ちょうちん)を12段の四角すいに組んだ高さ10メートル、重さ約2.5トンの提灯大山笠が動き出してすぐ土砂降りに。提灯は次々に消えたが、鉢巻きに白法被姿の男衆は「ヨイトサ、ヨイトサ」と最後まで威勢良く会場を練り歩いた。
戸畑祇園は昼間の幟(のぼり)山笠から夜の提灯山笠へ姿が変わるのが特徴。この日の競演会は雨のため、昼間の飾りを外してスタートした。午後7時半過ぎ、大山笠4体と小若山笠4体に提灯が掛けられ「光のピラミッド」が登場すると、観衆約20万人(主催者発表)から拍手が起きた。【佐藤敬一】
[ 2009年7月26日 (毎日新聞)