<秩父夜祭>「ホーリャイ」の掛け声 屋台引き上げに歓声
夜空を彩る花火と秩父夜祭の屋台=埼玉県秩父市で2009年12月3日午後9時42分、梅村直承撮影

京都の祇園祭、飛騨の高山祭と並ぶ日本3大曳(ひ)き山祭りとして知られる「秩父夜祭」(国指定重要民俗文化財)が3日夜、埼玉県秩父市であった。11年ぶりの雨天となったが、300年以上の伝統ある祭りを見ようと大勢の人でにぎわった。
秩父神社の例大祭で、男神と女神が年に1度の逢瀬(おうせ)を楽しむと伝えられる。午後7時、透明な防水シートに覆われた中近(なかちか)笠鉾(かさほこ)と屋台4基が神社境内などから、約1キロ離れた秩父公園の祭典会場に向かった。公園入り口の団子坂で、「ホーリャイ」の掛け声に合わせて重さ10トン前後の屋台が順に引き上げられると、祭りは最高潮に達し、見物席から歓声がわき起こった。【岡崎博】
[ 2009年12月3日 (毎日新聞)