神妙に「かに供養」 札幌
調理されるカニへの感謝を込めた「かに供養」=札幌市中央区で2010年11月15日、中川紗矢子撮影
忘年会シーズンを前に、食材のカニに感謝する「かに供養」が15日、札幌市中央区の玉宝禅寺で営まれ、全国に16店舗を展開する「札幌かに本家」で働く板前ら約80人が参列した。
今年26回目の恒例行事で、祭壇には色鮮やかな毛ガニやズワイガニがずらり。同社で使われるカニは年間80万匹(約870トン)に上るといい、従業員らは境内に読経が響く中、神妙な面持ちで焼香した。
海の幸に恵まれた日本人は、カニやエビの消費量が世界一と言われる。日置達郎社長(75)は
「鶴も亀も、長寿なのはカニを食べているから。おいしくいただいて、元気に長生きを」
【中川紗矢子】
[ 2010年11月16日 (毎日新聞)