北国に春を呼ぶ舞「八戸えんぶり」始まる
烏帽子をかぶった太夫らが舞う「八戸えんぶり」(17日)=池谷美帆撮影

北国に春を呼ぶ国の重要無形民俗文化財「八戸えんぶり」が17日、青森県八戸市で始まった。
五穀 豊穣 ( ほうじょう ) を祈る伝統芸能で、田を耕す農具「えぶり」から、その名が付いたと伝えられる。
同市の 長者山新羅 ( ちょうじゃさんしんら ) 神社では、農耕馬をかたどった 烏帽子 ( えぼし ) 姿の舞手「太夫」らが舞を奉納。その後、市中心部で、笛や太鼓の軽快な音に合わせて一斉に烏帽子を振り回す「 摺 ( す ) り(舞)」を披露すると、見物客から拍手が起こった。えんぶりは20日まで。
[ 2011年2月17日 (読売新聞)