能登の高級珍味「干しクチコ」作りがピーク
石川県七尾市でピークを迎えたクチコの寒干し作業=細野登撮影

石川県能登地方を代表する高級珍味「干しクチコ」の製造が七尾市で最盛期を迎え、鮮やかなオレンジ色の身が陽光に映えている。
干しクチコは、塩漬けにしたナマコの卵巣を天日で2週間ほど乾燥させたもので、弱火で軽くあぶり、口に含むと濃厚なうまみが広がる。酒の 肴 ( さかな ) として珍重されている。
同市の水産加工会社「 大根音松 ( おおねおとまつ ) 商店」の加工場では16日、七尾湾内で取れたナマコの卵巣を逆三角形に整え、麻縄につるして干す作業に追われていた。干しクチコ作りは2月末まで続けられる。
[ 2011年2月16日 (読売新聞)