平城京最大級の井戸枠出土 特殊構造、儀式に使用か
平城京跡で見つかった奈良時代の大型井戸の木枠。左後方は朱雀門=3日、奈良市

奈良市の平城京跡で奈良時代(8世紀)の大型井戸の木枠が出土し、奈良文化財研究所が3日発表した。平城宮の表玄関、朱雀門の近くで、これより大きな井戸があったことが分かっている平城宮を除く平城京内では最大。公的な性格の強い場所にあり、研究所は「儀式に使った可能性もある」としている。井戸は2段構造で、上部が正方形、下部は六角形の枠組み。古代の井戸では出土例のない特殊な造りという。
[ 2011年3月3日 (共同通信)