長浜曳山まつり:威勢よく「がんばろう日本」 滋賀
国指定の重要無形民俗文化財・長浜曳山(ひきやま)まつり(滋賀県長浜市)が15日、クライマックスの「本日(ほんび)」を迎えた。
長浜城主だった羽柴秀吉から男児誕生祝いの砂金をもらった町衆らが曳山を造り、長浜八幡宮に奉納したのが始まり。今年は東日本大震災の発生を受け、花火の打ち上げや神輿渡御(みこしとぎょ)は中止となり、「がんばろう日本」の鉢巻きをしたり、「東北復興」を祈願する町衆らの姿も目立った。
この日、八幡宮境内で集まった約2000人が震災の犠牲者を悼み、全員で黙とう。子ども歌舞伎の奉納や出番山4基の巡行があり、夜にかけて祭りムードが最高潮に達する。【桑田潔】
[ 2011年4月15日 (毎日新聞)