視覚障害者の沖縄戦:全盲の落語家が取材 ラジオで特集

 太平洋戦争末期の沖縄戦を生き抜いた視覚障害者の証言が、23日にNHKラジオ第2の番組「聞いて聞かせて〜ブラインド・ロービジョン・ネット〜」(午後7時半〜8時)で特集される。今年は本土復帰から40年で、全盲の落語家、桂福点さん(44)が先月、沖縄県で証言を集めた。福点さんは「『障害者の沖縄戦』はあまり語られてこなかった。『平和が最大の福祉』という言葉が心に響いた」と話す。

 福点さんは激戦地の南部から、北部にかけて1週間取材。人々が避難したガマ(洞窟)を訪ねたり、当時を知る視覚障害者とともに、米軍を避けて隠れ住んだという山あいの谷底に行くなどし、3人の証言を聞いた。

 比嘉敏枝さん(84)=同県宜野湾市=は、幼い頃、はしかが原因で失明。戦火の中を妹に手を引かれて逃げる最中、はぐれてしまい、木にしがみついて泣いた。「飛行機の機銃掃射が怖かった。そばに弾が落ちたこともある。目が見えず、何もできず、はぐれたら泣くしかない。悔しかった」と振り返っている。


2012年09月23日 毎日新聞



同じカテゴリー(戦記)の記事画像
湖底に眠る「幻の戦車」 歴史継承へ調査開始 浜松
硫黄島の地下壕地図を発見 政府、近く発掘調査
別府市の地下に謎のトンネル 旧進駐軍基地の跡地
台湾、旧日本軍要塞を歴史遺産に 離島の弾薬庫や特攻基地
「鎌足像」守った防空壕跡確認 奈良・談山神社
「今でも爆撃思い出す」 大阪・京橋駅空襲慰霊祭
同じカテゴリー(戦記)の記事
 湖底に眠る「幻の戦車」 歴史継承へ調査開始 浜松 (2012-09-27 14:17)
 原爆の熱線跡くっきり 陸自学校で衣服片発見 (2012-06-12 14:05)
 戦艦大和沈没時 「バンザーイ」の声があちこちから起こった (2012-05-27 14:16)
 硫黄島の地下壕地図を発見 政府、近く発掘調査 (2012-05-18 14:16)
 別府市の地下に謎のトンネル 旧進駐軍基地の跡地 (2012-03-16 14:17)
 戦艦大和、最後の出撃時の食事とは? (2011-09-19 14:03)

2012年09月23日 Posted byかるの at 14:16 │Comments(0)戦記

上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
視覚障害者の沖縄戦:全盲の落語家が取材 ラジオで特集
    コメント(0)