<陵墓参考地>堺市の「御廟山古墳」、初の一般公開へ
一般公開される御廟山古墳=堺市提供
堺市北区の陵墓参考地「御廟山(ごびょうやま)古墳」が29、30の両日、現地で一般公開されることになった。宮内庁が管理する陵墓はこれまで研究者に限り公開が認められており、一般に公開されるのは初めて。
同古墳は、大山古墳(仁徳陵)など百舌鳥(もず)古墳群の一つで、応神天皇の初葬地の可能性があるとして宮内庁が陵墓参考地に指定。墳丘は宮内庁、周濠(しゅうごう)は地元自治会が管理しており、墳丘の護岸整備に向けて同庁が10月から事前調査に入ったのに合わせ、堺市が濠を調べていた。
調査の結果、古墳の全長が従来より約14メートル大きい約200メートルになることが判明。出土品から築造年代は従来の5世紀後半から中ごろにさかのぼり、墳丘のテラス部から円筒や朝顔形の埴輪(はにわ)列が確認された。
宮内庁は「御霊(みたま)の安寧と静謐(せいひつ)を守る」として、陵墓の公開を研究者に対する補修時の発掘調査見学に限定してきた。今回は堺市主催で、墳丘には立ち入れないが、仮設通路から発掘現場が見学できる。
公開は両日とも午前9時~午後4時。希望者は、同市堺区の大仙公園内の催し広場に集合。1日5000人まで整理券を配布。問い合わせは市文化財課(072・228・7198)。【高田房二郎】

堺市北区の陵墓参考地「御廟山(ごびょうやま)古墳」が29、30の両日、現地で一般公開されることになった。宮内庁が管理する陵墓はこれまで研究者に限り公開が認められており、一般に公開されるのは初めて。
同古墳は、大山古墳(仁徳陵)など百舌鳥(もず)古墳群の一つで、応神天皇の初葬地の可能性があるとして宮内庁が陵墓参考地に指定。墳丘は宮内庁、周濠(しゅうごう)は地元自治会が管理しており、墳丘の護岸整備に向けて同庁が10月から事前調査に入ったのに合わせ、堺市が濠を調べていた。
調査の結果、古墳の全長が従来より約14メートル大きい約200メートルになることが判明。出土品から築造年代は従来の5世紀後半から中ごろにさかのぼり、墳丘のテラス部から円筒や朝顔形の埴輪(はにわ)列が確認された。
宮内庁は「御霊(みたま)の安寧と静謐(せいひつ)を守る」として、陵墓の公開を研究者に対する補修時の発掘調査見学に限定してきた。今回は堺市主催で、墳丘には立ち入れないが、仮設通路から発掘現場が見学できる。
公開は両日とも午前9時~午後4時。希望者は、同市堺区の大仙公園内の催し広場に集合。1日5000人まで整理券を配布。問い合わせは市文化財課(072・228・7198)。【高田房二郎】
2008年11月27日 (毎日新聞)