<福俵引き>七福神が家人と綱引き 大分・日田
「幸運を呼ぶ福俵」を引き合う七福神と家の人たち=大分県日田市天瀬町で2009年1月14日午後6時38分、田中雅之撮影

大分県日田市天瀬町高塚で14日夜、新春恒例の「福俵引き」があった。地域の若者たちが扮(ふん)した2組の七福神が小雪の中、40戸の民家を訪れ、家人と幸運を呼ぶ福俵の綱引きを演じた。
有名な高塚愛宕地蔵尊の門前町。約40年前に地域おこしとして始まり、今では名物行事に。「いおうち(祝って)くれ」「引いちょくれ」とはやしながら五穀入りの福俵(長さ40センチ、直径20センチ)を玄関に投げ込み、大騒ぎしながら家人と福俵に付いた綱を引っ張り合った。
屈強な七福神が大抵勝つが、結婚や新築、成人式などの慶事があった5家庭では、“お決まり”で七福神の負け。福俵を引き渡した。【楢原義則】
[ 2009年1月14日 (毎日新聞)