五穀豊穣祈り威勢良く、石川・菅生石部神社で「竹割り祭り」
勇ましいかけ声とともに青竹を割る若者たち=細野登撮影

石川・加賀市大聖寺敷地の 菅生石部 ( すごういそべ ) 神社で10日、若い衆が竹を威勢良く割ることで1年の五穀 豊穣 ( ほうじょう ) を祈る「竹割り祭り」が行われた。
田や畑を荒らす大蛇を竹でたたき、退治したという伝承にちなむ伝統行事。白装束にわらじ姿の地元の青年38人が、「わっしょい」と声を上げながら、2メートルほどの竹約400本を、次々に参道の敷石にたたきつけて割り、大蛇に見立てた長さ約20メートルの大縄を、近くの川に放り込み、豊作を願った。
割れた竹には、無病息災の御利益があるとされ、見物人らが拾い集めていた。
[ 2009年2月11日 (読売新聞)