<雑記帳>岡山・西大寺で500回目の奇祭「会陽」
「うわー」と歓声をあげながら、宝筒を求めて手を伸ばす少年ら=岡山市西大寺の西大寺観音院で2009年2月21日午後7時0分、坂根真理撮影

裸の男たち約9000人が1年の福を得られるという宝木(しんぎ)を奪い合う奇祭「西大寺会陽(えよう)」が21日夜~22日未明、岡山市の西大寺観音院であった。今年が500回目の節目。
信徒に授与した護符に豊作などの御利益があり、奪い合いに発展したのが始まりとされる。大人たちの本番を前に午後6時、男児による「少年はだか祭り」があった。
例年、吐く息が白くなる寒気の中、男たちは体から湯気が立つほど激しくもみ合う。見物客は「裸一貫の熱気が、凍り付く雇用情勢を少しでも解かしてくれれば」。【石川勝義】
[ 2009年2月21日 (毎日新聞)