<ばんえい競馬>「重勝式」ネットで販売 今秋から
重さ1トンの鉄ソリを引く最高峰レース「ばんえい記念」で力走する競走馬=帯広市の帯広競馬場で2009年3月29日午後5時19分、田中裕之撮影
「ばんえい競馬」を主催する北海道帯広市は29日、一度に複数のレース結果を予想する「重勝式勝馬投票券」を今秋からインターネット販売すると発表した。
的中者が出ない場合は払戻金が次回に持ち越されるため、配当が競馬法の上限(200万倍)に達する可能性がある。100円の馬券購入で宝くじ並みの2億円が配当されることも夢ではないという。
重勝式は05年1月の競馬法改正で販売できるようになったが、新たに販売システムを開発するのが困難なため、採用しているところはなかった。
今回はばんえいなど地方競馬の馬券販売を手がけるソフトバンク系列会社「オッズ・パーク」(東京都港区、藤井宏明社長)が市に販売を打診し、インターネット上での販売システムを開発した。同社の登録無料の会員サイトを使って発売する。
ばんえい競馬の重勝式は一度に五つのレースの1着を予想する「五重勝単勝式」を採用。的中確率は10万分の1とされる。砂川敏文市長は
「新たなファンの開拓につなげたい」
と話した。【田中裕之】
[ 2009年3月29日