<日永うちわ>丸形が特徴の伝統工芸 三重で生産始まる
夏にむけ、生産がはじまった色鮮やかな「日永うちわ」=三重県四日市市で、大竹禎之撮影

三重県四日市市のギフトショップ「稲藤」(稲垣嘉英社長)で、夏に向けて伝統工芸品の「日永(ひなが)うちわ」の生産が始まっている。
日永うちわは丸い柄と「満月」型と呼ばれる丸形が特徴で、江戸時代には伊勢参りの土産物として人気があった。かつては10軒ほどで作られていたが、今では「稲藤」のみ。先代の稲垣藤夫会長(84)、四代目の稲垣嘉英社長(52)を中心に稲垣さん一家が手作業で作り続けている。今年はお盆までに約2万個の出荷を目指している。【大竹禎之】
[ 2009年4月8日 (毎日新聞)