クレオパトラの墓に迫る?=「世紀の発見」に期待-エジプト



 【カイロ25日時事】
 古代エジプトの女王クレオパトラ(紀元前69年―同30年)の埋葬地として有力視されている地中海沿岸の都市アレクサンドリア郊外で近く、同国とドミニカ共和国の合同チームが本格的な発掘作業を始める。エジプト考古最高評議会のザヒ・ハワス事務局長が時事通信のインタビューで語った。

 発掘チームは3月のレーダー調査で、プトレマイオス朝時代に建てられた神殿跡の地下約25メートル地点に複数の空間を発見した。同事務局長は、掘削機器を使って掘り進め、数週間中に結果を公表できるだろうと述べた。

 現場からは既にクレオパトラの彫像の頭部や、肖像をあしらったコイン22枚が見つかったほか、エジプト最大級とみられる集団墳墓も近くで発掘された。

 帝政ローマの著述家プルタルコスは、クレオパトラと、その恋人のローマ将軍アントニウスが一緒に埋葬されたと記している。ハワス事務局長は
 「この場所は2人が隠された場所としては完ぺきだ。21世紀で最も重要な発見になる可能性がある」
と語った。 


[ 2009年4月25日[時事通信社]



クレオパトラの墓の可能性、エジプトの古代神殿を発掘へ


 4月19日、エジプト考古最高評議会のハワス事務局長(右)はクレオパトラの墓がアレクサンドリア近郊の神殿跡にある可能性が高いと明らかに(2009年 ロイター/Goran Tomasevic)
 クレオパトラの墓に迫る?=「世紀の発見」に期待-エジプト
 [アレクサンドリア(エジプト) 19日 ロイター]
 エジプト考古最高評議会のザヒ・ハワス事務局長は19日、古代エジプトの女王クレオパトラの墓がアレクサンドリア近郊の神殿跡にある可能性が高いと明らかにした。

 エジプトとドミニカ共和国の考古学者らが、早ければ年内にも発掘作業を始めるという。

 紀元前300年ごろに建造されたとみられる同神殿は、地中海を見下ろす丘の上にあり、調査隊がレーダー調査の結果、地下20メートル付近に3つの部屋らしきものを確認。ローマ時代の著述家プルタークは、クレオパトラと恋人のアントニウスがともに埋葬されたと記述しており、歴史家らも神殿跡に2人の墓がある可能性は高いとしている。

 この神殿跡を3年にわたり調査してきた、ドミニカ共和国の考古学者、キャスリーン・マルチネス氏は、同地がクレオパトラらの埋葬場所であれば、墓の中から遺骸が見つかる可能性もあるとしている。

[ 2009年4月20日



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2009年05月03日 Posted byかるの at 09:17 │Comments(0)海外

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