革命家ローザの遺体発見か=没後90年、特徴酷似-独
【ベルリン4日時事】
ドイツ・ベルリンのシャリテ病院が院内で長年保存していた身元不明の遺体を調べたところ、1919年1月に殺害された女性革命家ローザ・ルクセンブルクと特徴が酷似していた。ローザとされる遺体はベルリンで埋葬されたが、別人とすり替えて埋められた可能性が出てきた。
同病院病理学研究所のミヒャエル・ツォコス所長によると、2007年からコンピューター断層撮影装置による解析などを実施。遺体の頭部や両手足は欠落しているが、推定年齢や左右の脚の長さが異なるといった特徴がことごとくローザと一致した。また、ローザは殺害後、運河に捨てられたが、遺体には水に漬かった痕跡があった。放射性炭素年代測定で、ローザの時代の遺体であることも確認された。
同所長は3日、「遺体からDNAを採取した。ローザの親族や遺品を探し出し、鑑定したい」と語った。
[ 2009年6月4日[時事通信社]