木簡に「石上宅嗣」の名 西大寺旧境内で出土
奈良市の西大寺旧境内から出土した奈良時代の高官、石上宅嗣の名前が記された木簡=3日午後、奈良市の同市埋蔵文化財調査センター

日本最古の公開図書館を設立したことで知られる奈良時代の高官、石上宅嗣の名前を書いた木簡が西大寺旧境内(奈良市)で見つかり、市教育委員会と奈良県立橿原考古学研究所が3日、発表した。
木簡の記述から、平城宮東院の造営責任者だったことも判明。高官の名前が書かれた奈良時代の木簡は極めて珍しい。西大寺の運営にかかわる木簡も出土しており、同寺の実態を研究する上で、貴重な史料といえそうだ。
[ 2009年12月3日 (共同通信)