兵馬俑、新たに120体発見…顔に肌色の彩色も
中国西部の西安市郊外で、新たに約120体の兵馬俑が見つかった発掘現場=5月18日、新華社

【北京=佐伯聡士】
中国西部・陝西省西安市郊外にある秦始皇帝の 兵馬俑 ( へいばよう ) 遺跡の1号坑で昨年6月から行われている発掘作業の結果、約120体の兵馬俑が発見された。
一部には、顔が肌色やピンク、灰色などに彩色されたものがあり、発掘責任者は「重要な学術価値がある」としているという。新華社電(電子版)が伝えた。
世界遺産に登録されている兵馬俑遺跡は、紀元前3世紀に中国史上初の統一国家を樹立した始皇帝の陵墓付近にあり、ほぼ等身大の兵士や馬の俑(副葬品の人形)が埋められている。
今回の発掘は1985年に中断されて以来。兵士を率いる「将軍俑」が見つかったほか、青銅の兵器なども発見された。1号坑は総面積1万4260平方メートルで5000体の兵馬俑がなおも埋まっているとされ、今回の発掘対象は200平方メートルだった。
[ 2010年5月22日(読売新聞)