崩壊寸前、パレンケのピラミッド



 崩壊が危ぶまれるメキシコ、パレンケ遺跡のピラミッド「テンプル20(Temple 20)」。考古学者のマルタ・クエバス氏(写真)が共同リーダーを務める「パレンケ・プロジェクト(Palenque Project)」は最近、地下の墓を小型カメラで調査した。

 古代都市パレンケの南アクロポリス地区に位置し、マヤの統治者が埋葬されたと考えられているが、遺骨はまだ見つかっていない。構造が似た近くのピラミッドからは、1959年に統治者の遺骨が発見されている。

 クエバス氏はプレスリリースの中で、「南アクロポリスは当時、王族の共同墓地だったようだ」と述べている。

 パレンケはマヤ最大の都市ではなかったが、碑文や彫刻、建築など豊かな文化が学術的に高く評価され、観光の目玉ともなっている。考古学の謎の解明にも寄与しており、碑文などの研究から古代マヤ都市の統治者の系譜が初めて作成された。


[ 2011年6月30日 (ナショナルジオグラフィック)



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2011年07月22日 Posted byかるの at 14:16 │Comments(0)海外

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