旧日本軍兵士の日章旗返還=「非常に感激」と遺族-米大使館
太平洋戦争で戦死した富山県出身の旧日本軍兵士、小坂谷正幸さんの遺品の日章旗が11日、東京都港区の在日米国大使館で遺族に返還された。旗を保管していた米退役軍人の家族が返還を依頼していた。
小坂谷さんのおいの義夫さん(67)は
「長い間、温かく守ってくれて、こうやって返ってきて非常に感激している」
とほおを緩ませた。
義夫さんによると、小坂谷さんは1945年に出征先のフィリピンで死亡した。日章旗には小坂谷さんの名前や寄せ書きが記されていた。
日章旗は同年、フィリピン・ルソン島の作戦に従事していた米国陸軍大佐が持ち帰り、60年以上保管。大佐の死後、親友の退役陸軍少佐へと渡り、少佐の家族が日米の友情の印として返還を希望したという。
[ 2009年3月11日 (時事通信)