<雑記帳>日露戦争の戦利品、拳銃を発見 モスクワで展示へ
奈良県内の民家で見つかった「ナガンM1895」

日露戦争の際、元日本兵が戦利品として持ち帰ったとみられるロシア製の拳銃「ナガン」が奈良県内の民家で発見された。100年以上を経て、モスクワの博物館に展示されることになった。
外交関係者によると、日露戦争に従軍歴がある男性が死亡し、遺品整理中の06年5月に見つかった。在日ロシア大使館経由で照会したところ、「歴史的価値があり、本国に引き取りたい」と回答があった。
1902年製で、帝政ロシアの将校が所有していたらしい。ナガンは旧ソ連時代まで使われた。戦争の記憶が呼び覚まされる武器が平和裏に返還されたことは、日露の友好の進展を印象づけた。【柳澤一男】
[ 2009年3月23日 (毎日新聞)