名所旧跡早わかり、地形図「奈良」発売へ
平城遷都1300年祭を記念して国土地理院は30日、奈良県内の寺社や名所旧跡などがひと目でわかる5万分の1の集成図(地形図)「奈良」(縦93センチ、横63センチ)を作成、4月1日から全国の主な書店で販売すると発表した。
表は奈良市から五條市、吉野町周辺までの奈良盆地の地形図で、山地には陰影を付けて立体感を出した。裏には現在の奈良市中心部に平城京の条坊の復元図を重ね合わせ、奈良時代と現在の町並みが見比べられる3万分の1の地図や、奈良盆地の地形変化をたどる65万分の1の地図などを載せている。
両面4色刷りで、1部800円。同様の集成図は天皇の即位の礼(1990年)や、関西空港開港(94年)の際にも発行。問い合わせは、同地理院(029・864・1111)。
[ 2010年3月30日 (読売新聞)