「日本映画発祥の地」試写会行った学校前に駒札
設置された「日本映画発祥の地」駒札
1897年(明治30年)に日本で初めてシネマトグラフ(映写機兼カメラ)の試写実験が行われた旧立誠小学校(京都市中京区木屋町通り蛸薬師下がる)前に、京都市は「日本映画発祥の地」の駒札を設置。
11日、門川大作市長や映画関係者ら約80人が出席しての除幕式が行われた。
この時、試写したのは、実業家の稲畑勝太郎(1862~1949)。稲畑は1896年にパリ万博を視察した際、フランス人のリュミーエール兄弟が発明したシネマトグラフとフィルムなどを購入。翌97年に同小の一角で、国内初となる映画試写を行った。
駒札設置は、地元の立誠自治連合会が要望していた。山本訓三・同連合会長は
「このかいわいは映画の街と呼ばれるほど、多くの映画館があり、映画と共に栄えた。駒札を契機に、一帯をもう一度、盛り上げたい」
と話していた。
[ 2010年6月12日 (読売新聞)