ファミコンカラーが「アズキ色」だった理由とは――? 任天堂

 ファミコンからWiiまで、任天堂のゲーム機にまつわるちょっとしたトリビアをまとめてみました。【池谷勇人,ITmedia】

【動画:ゲームキューブのメニュー音を早送りすると…】 【画像:ニンテンドウ64ロゴに隠された秘密】

 ニンテンドー3DSの価格・発売日発表、「スーパーマリオ25周年」モデルのWii、DSi LLの発表など、ここのところ任天堂ハードに関する発表が相次ぎました。そこで今回は、任天堂ハードにまつわるちょっとした豆知識をまとめてみました。考えてみれば、任天堂の家庭用ゲーム事業も今年で27年目。きっとここにはないたくさんの物語が詰まっているはずです。

【ファミコンカラーが「アズキ色」になった理由】

 ファミコンと言えば、白とアズキ色のツートンカラーを思い浮かべる人も多いはず。これはもともと、当時社長だった山内溥氏が「この色(赤色)がいい」と持ちかけたのに加えて、コスト的に「アズキ色」のプラスチックが当時もっとも安かったためと言われています。開発当時、開発者はファミコンのコスト削減には相当苦心したそうで、コントローラを本体直付けにしたことや、IIコンからスタート・セレクトボタンを廃除したことなどもコスト削減のためだったとか。

【イジェクトレバーの遊び心】

 ファミコン本体にはイジェクトレバーが付いていましたが、実はこれ、使わなくても普通に手で引き抜いて問題なかったんですよね。ではなぜイジェクトレバーが付いていたのかというと、「レバーを押すとカセットがポンと飛び出す」仕掛けそのものを子供が喜ぶのでは――というアイデアから。ちなみにこれを提案したのは、ゲームボーイなどの生みの親として知られた横井軍平氏だったそうです。

【湾岸戦争から生還したゲームボーイ】

 とにかく頑丈さには定評がある任天堂ハードですが、その耐久性を見事証明したのが湾岸戦争。当時、任天堂はアメリカ軍兵士にゲームボーイを提供していましたが、その後空爆で倒壊した兵舎から熱で焼け焦げたゲームボーイが発見され話題に。このゲームボーイは外装こそボロボロでしたが、内部に問題はなくソフトを挿し込めば普通に動作したそうです。以下の動画(はその後、ニューヨークにある「Nintendo World Store」に展示されていた時のもの(現在も展示されているかは不明)。
 →http://gamez.itmedia.co.jp/games/articles/1010/07/news098.html

【ニンテンドウ64ロゴに隠された秘密】

 アルファベットの「N」を立体的に組み合わせたデザインが特徴的な、ニンテンドウ64のロゴ。海外のユーザーがこのロゴを3Dソフトでモデリングしてみたところ、ある秘密が明らかになりました。それは「頂点と面の数がともに64になった」というもの。たぶん偶然だと思うのですが、もしかしたら狙って……?

【ゲームキューブのメニュー音を早送りすると……】

 ソフトを入れずにゲームキューブを起動すると表示される「メニュー画面」。ここで流れているBGMを16倍速にして再生すると、なんとディスクシステムの起動音になるそうです。こちらは間違いなく狙って入れたネタだと思いますが、発見されたのがハード発売から10年近く経ってからというのがスゴい。百聞は一見にしかず、詳しくは動画でご確認ください。

【パナソニック発売のゲームキューブ】

 つい先日、携帯ゲーム機「Jungle」のティーザーサイトをオープンし話題となったパナソニックですが、実は「Q」というゲーム機を2001 年に発売しています。もっとも、これはゲームキューブにDVD再生機能(+リモコン)を追加しただけのもので、当時すでに「DVD再生可能なゲーム機」としてはPS2が十分すぎるほどに普及していたこともあり、販売台数はそれほど振るいませんでした。ちなみにゲームキューブ自体が元々任天堂とパナソニックの共同開発で、3DO以降のパナソニックもゲームから完全に手を引いていたわけではないんですよね。

【Wiiの型番「RVL」の意味って?】

 現在販売されているWii本体の型番は「RVL-S-WD」。そのほかソフトや周辺機器など、Wii関連の商品にはいずれも「RVL」というアルファベットが付けられています。これはもともと、Wiiの開発コードネームが「Revolution」だったことに由来しているとか。ちなみにゲームキューブ、ニンテンドーDS用ソフトには「DOL」「NTR」がそれぞれ付けられていますが、こちらも開発コード「Dolphin」と「Nitro」が由来と言われています。

【世界のMii人口は1億8000万人】

 これは先日行われた「Nintendo Conference 2010」で明らかにされたもの。岩田聡社長のプレゼンテーションによれば、日本のユーザーで現在「自分のMiiを持っている」と答えている人は2600 万人以上、アメリカやヨーロッパ主要6カ国も加えると、全世界のMii人口はざっと1億8000万人にものぼるそうです。この記事を読んでいる皆さんも、たぶんどこかで自分のMiiを作った/作ってもらったことがきっとあるのではないでしょうか。ニンテンドー3DSではすれちがい通信や「Miiスタジオ」でさらにMiiとの連動を強くしていく方針のようですし、今後まだまだ世界の「Mii人口」は増えていきそうです。


(ITmedia Gamez - 10月08日 12:43)



同じカテゴリー(産業史)の記事画像
小倉「旧小倉鉄道」線路跡見つかる-建設現場で橋台部分
明治の奇術写真発見 日本最古か、福井
「パイプハウス」「ミゼットハウス」が重要科学技術史資料に登録
昭和初期の遺構…鉄筋コンクリートのラジオ塔
国内最古の体育館を再現 北大教授、模型で
8年だけ走った幻のモノレール、29日から公開
同じカテゴリー(産業史)の記事
 幌内鉄道 全線開通130周年 ゆかりの地で記念イベント (2012-09-25 14:05)
 小倉「旧小倉鉄道」線路跡見つかる-建設現場で橋台部分 (2012-08-19 14:16)
 白老元陣屋資料館で特別展開催―鉄道の歴史ひと目 (2012-08-11 14:04)
 江戸の大工の心意気 細部こだわり 春日大社造替に使用? 奈良 (2012-07-13 14:16)
 「レモンの石碑」が完成 国産発祥の地、広島・尾道に (2012-06-10 14:15)
 電子レンジは、人類が火の発見をして以来の新しい調理法だった (2012-06-03 14:16)

2010年10月11日 Posted byかるの at 09:17 │Comments(0)産業史

上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
ファミコンカラーが「アズキ色」だった理由とは――? 任天堂
    コメント(0)