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最古の動脈硬化、ミイラの疾患調査
古代エジプトのミイラから世界最古の動脈硬化が発見された。写真は、CTスキャナーで検査を受ける、紀元前688~332年の身元不明のミイラ。
アメリカとエジプトの共同チームが、カイロのエジプト考古学博物館に保存されている52体のミイラにCTスキャンを実施したところ、半数近くのミイラに動脈硬化の症状があることがわかった。アテローム性の動脈硬化で、心臓発作や脳卒中の原因となる。
研究チームによると、約3500年前に死亡した王女のミイラも含まれており、最も古い動脈疾患の症例だという。アメリカ、カリフォルニア大学アーバイン校の循環器学教授で、研究を共同で率いたグレゴリー・トーマス氏は、
「もし王女がタイムマシンでやって来たら、脂肪分を控え、十分な運動を行い、心臓手術を受けるよう忠告する。2カ所のバイパス手術が必要になるだろう」
と話す。
[ 2011年4月18日 (ナショナルジオグラフィック)