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京都・祇園祭を前に船鉾の「神面改め」行われる
祇園祭の船鉾の「神面改め」=3日午前、京都市下京区(安元雄太撮影)(写真提供 産経新聞社)

京都・祇園祭のハイライト、山鉾(やまほこ)巡行(17日)を控え、山鉾の一つ「船鉾」で神体の神功皇后像につける面の無事を確認する「神面(しんめん)改(あらた)め」が3日、京都市下京区の船鉾の町会所で行われた。
船鉾には室町時代に作られた「本面」と江戸時代の「写し面」があり、巡行では写し面を神体につけ、本面は収納箱に納めたまま、鉾に乗せる習わしになっている。
神事始めの儀式「吉符(きっぷ)入り」が行われたあと、祇園祭船鉾保存会の常任理事、丸橋博之さんと町内会長の辻建次さんが、神面に息がかからないよう懐紙を口にくわえながら箱から慎重に神面を取り出して無事を確認。見守っていた人たちは深々と頭を下げた。
本面を確認した丸橋さんは
「約570年前の神面を前に歴史の重みを感じる。無事でほっとしています」
と話していた。
[ 2011年7月3日 (産経新聞)