スポンサーサイト
祇園祭・長刀鉾のシンボルを修理 今も息づく“町衆”の心意気
町内企業の寄付金で修理された長刀鉾の鉾頭=4日午後、京都市下京区(安元雄太撮影)(写真提供 産経新聞社)

京都・祇園祭のハイライト、山鉾(やまほこ)巡行(17日)の先頭を進む「長刀(なぎなた)鉾」の頂上を飾る「鉾頭(ほこかしら)」が、町内にある約30企業の寄付金によって修理され、京都市下京区の町会所で4日、披露された。長刀鉾保存会の関係者は「山鉾を支えたかつての町衆の心意気が今も息づいていた」と喜んでいる。
修理された長刀形の鉾頭は長刀鉾のシンボルとされ、刃の部分は長さ約1.25メートル、最大幅は10センチ。昭和56年に新調された竹製で、今回欠損部分などを修理し、漆を塗り重ねた上に約10センチ角のプラチナ箔を約100枚施して、真剣のような輝きを取り戻した。
鉾頭の修理は、もともと長刀鉾保存会が平成22年度の行政の補助事業に申請した事業の一つ。しかし、町内にある三井不動産京都支店長の三浦憲政さんの呼びかけで「何か貢献したい」と申し出があり、町内の約30企業が寄付金を出し合って修理費を負担した。
長刀鉾町は戦後徐々に民家が減り、企業ばかりになった。町には銀行やホテルなどが新たに進出したが、社員らは数年で異動になるなど祭りと深いかかわりを持つのは難しく、明治時代から町に店を構えていた繊維製品総合卸売業「外市」など地元が中心となり、継承や保存に努めてきた。
そんな中で町内の企業が立ち上がり、シンボルの修理が実現。外市の専務で保存会理事の川那辺健治さんは
「祇園祭は町衆が支えてきた祭り。町衆で長刀鉾が成り立っていることを改めて実感した」
と話している。

京都・祇園祭のハイライト、山鉾(やまほこ)巡行(17日)の先頭を進む「長刀(なぎなた)鉾」の頂上を飾る「鉾頭(ほこかしら)」が、町内にある約30企業の寄付金によって修理され、京都市下京区の町会所で4日、披露された。長刀鉾保存会の関係者は「山鉾を支えたかつての町衆の心意気が今も息づいていた」と喜んでいる。
修理された長刀形の鉾頭は長刀鉾のシンボルとされ、刃の部分は長さ約1.25メートル、最大幅は10センチ。昭和56年に新調された竹製で、今回欠損部分などを修理し、漆を塗り重ねた上に約10センチ角のプラチナ箔を約100枚施して、真剣のような輝きを取り戻した。
鉾頭の修理は、もともと長刀鉾保存会が平成22年度の行政の補助事業に申請した事業の一つ。しかし、町内にある三井不動産京都支店長の三浦憲政さんの呼びかけで「何か貢献したい」と申し出があり、町内の約30企業が寄付金を出し合って修理費を負担した。
長刀鉾町は戦後徐々に民家が減り、企業ばかりになった。町には銀行やホテルなどが新たに進出したが、社員らは数年で異動になるなど祭りと深いかかわりを持つのは難しく、明治時代から町に店を構えていた繊維製品総合卸売業「外市」など地元が中心となり、継承や保存に努めてきた。
そんな中で町内の企業が立ち上がり、シンボルの修理が実現。外市の専務で保存会理事の川那辺健治さんは
「祇園祭は町衆が支えてきた祭り。町衆で長刀鉾が成り立っていることを改めて実感した」
と話している。
[ 2011年7月4日(産経新聞)