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大正レトロ「理容遺産」

理容遺産第1号に選ばれた「理容館アラタ」の店内(大田市大森町で)

 島根県大田市大森町で1920年代から約60年間営業した理容店「理容館アラタ」の建物が、全国理容生活衛生同業組合連合会(全理連)が認定する「理容遺産」に選ばれた。

 大正時代の理容店の面影を今も残している点が評価された。建物内には当時のたたずまいや、理容道具などが並び、ノスタルジックな雰囲気たっぷり。24日に認定記念碑の除幕式が行われる。

 理容遺産は、歴史的な意義のある理容店の建物や、明治・大正期などに使用された理容道具を認定して次世代に伝える制度で、全理連が昨年に創設。有識者らでつくる認定委員会が今年5月、同店を含む全国4か所を第1号として選んだ。

 理容館アラタは地元の荒田末市さんが1920年代に開店。荒田さんが59年に亡くなった後は、妻トメヨさん(2008年死去)が切り盛りした。

 80年代後半に閉店した後、建物は荒田さんの長男耕造さん(78)が管理していたが、同市五十猛町で水産加工品製造・販売会社「和田珍味」を経営する和田信三さん(53)が「理容師として町の人々とのふれあいを大切にしてきた荒田さん夫妻の意思を次世代に伝えたい」として、建物の保存・維持に乗り出した。

 耕造さんの許可を得て木造二階建ての建物約70平方メートルの傷んだ部分を補修。2008年4月、1階部分を創業当時の面影を残した展示スペースと、自社製品を販売するサテライト店として改装した。

 建物内には、開店当初から残るアンティークな理容椅子や、荒田夫妻が大切に使っていた理容ばさみ、手動式バリカンなどの小道具が並べられている。以前は倉庫に片づけられていた入り口のガラス戸や、鏡も理容店としての景観を取り戻すために再び備え付けられている。耕造さんは「両親の店が高く評価されてありがたい」とにっこり。和田さんも「大田市の貴重な財産として末永く守っていきたい」と喜んでいた。

 記念碑は同店前に設置され、午後3時から関係者らを招いて除幕式。認定書の交付も行われる。(陶山格之)


(2012年9月3日 読売新聞)
  


2012年09月12日 Posted by かるの at 14:16Comments(0)文化財保護