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山陽小野田市、枕流亭移築保存へ

移築保存が決まった枕流亭(中央、厚狭本町) 旧国道2号の厚狭大橋と鴨橋に挟まれた厚狭川右岸に建ち、安土桃山時代に豊臣秀吉が立ち寄ったという逸話が残る「枕流(ちんりゅう)亭」が、移築保存されることが分かった。
枕流亭は、大庄屋の枝村家の離れ屋敷で、木造平屋建て。枝村家は造り酒屋を営んでおり、山陽町史には、秀吉が1592年の朝鮮出兵の際に立ち寄り、枝村家の造り酒を賞美し「霞海」と命名したとの記述もある。
現在は厚狭在住の個人が所有しており、2010年7月の厚狭川豪雨水害でも被害を受けた。同災害後、県は国の激甚災害対策特別事業として、鴨橋の架け替えならびに鴨橋周辺の川幅の拡幅に着手。枕流亭も拡幅工事部分に当たるため、その存続が危ぶまれていた。
県宇部土木建築事務所によると、敷地内で拡幅にかからない場所に移転。曳家(ひきや)と呼ばれる方法で、現在建っている場所から北東方向へ約40㍍ほど移動させる。工事は10月ごろから始まる予定という。
市歴史民俗資料館の男性ボランティアスタッフは「厚狭の歴史を伝える貴重な建物なので、移築保存されるのはうれしい。これをきっかけに市内の歴史的に価値のある建物などを保存する機運が高まれば」と話した。
(2012年9月19日 宇部日報)