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日光東照宮陽明門 40年ぶりに改修

日光市山内の世界遺産・日光東照宮の「平成の大修理」の一環である国宝・陽明門の大規模修理に向けた事業計画の概要が13日、明らかになった。主体の同東照宮と「日光社寺文化財保存会」は、彫刻の塗り直しや外観の塗装などを行う予定で、事業費は約10億円に上る見通し。来年度着工し、6年後の完成を目指す。日本を代表する社寺建築である陽明門の改修は約40年ぶり。文化庁の主任文化財調査官が同日、陽明門の内部や彫刻の状況を確認した。今後、修理方法を検討していくという。
陽明門は高さ11・1メートルの二層造りで、全面に500体以上の彫刻が施されている。近年は彫刻の彩色部分がはく落しているほか、近隣の日光山輪王寺(世界遺産)で大規模な虫害が発生したことから、同様の被害が懸念されていた。
このため、この日、文化庁の熊本達哉主任文化財調査官が現地で調査を実施。はしごで二層部分に上がり、関係者とともに破損状況などを確認した。
この二層部分は、東照宮の職員ですら立ち入ることがない“聖域”。メディアが取材するのも初めてだという。正面側と内側の2カ所の小さな扉から内部に入ると、内側全体に漆が施されていた。目視で確認できる範囲内では、虫害はなかった。
ただし、外側にある唐獅子や竜などの彫刻は、いたるところで彩色部分がはげ落ちていた。
熊本調査官は「彫刻については間近で確認し、早急な塗り直しが必要と感じた」と振り返った上で、「内部にまで丁寧な仕上げをしているのは極めてまれ。修理の過程で新たな発見につながる可能性もある」と期待を込めた。
(9月14日 下野新聞)